土曜日, 6月 08, 2019

椰子の木と少年



お店に入るアプローチの正面に大きなカナリー椰子の木があります。
この木の花は硬い木のボートのような蕾に覆われていて、
咲く時にばかっと大きな音します。
咲くタイミングなんて分からないので、カウンターで作業している時にその音が聞こえると、ん?ラップ現象?って気になります。



正面から見ると花火みたいなこの花は、やがて甘い南国の香りがする小さな実を結び、
地面にポタポタ落ちます。

ここ二三年の亜熱帯な気候のせいでしょうか、数年前から落ちた種が芽を出すようになりました。写真は芽を出してから2年経ったもの。



この大きな木もお店を始めた頃は、私の膝ほどの高さしかありませんでした。
さて、私はこの新芽がどこまで大きくなるのを見れるのでしょうか?
人よりも植物たちの方が長寿だもんな。



そんなことをおもっていた金曜日の夕方近く、
大きなバッグを肩に抱えて、真っ黒に焼けた顔の男の子がカウンターに。
穀物コーヒーとナスとひき肉のカレーを注文。
「歩いてきたの?」
「はい、途中までバスで来て二見ヶ浦まで歩いて行ってきました。」
「歩いて、、二見ヶ浦はどうだった?」
「好きなアーティストが、そこの写真をアップしてて見に行きたかったんです。」
「そうか。どちらから?」
「神戸からです。」
「日帰り旅行?」
「いいえ、そのアーティストのライブが今日あるんです。」
「そっか、楽しんできてね。」
「はい、このお店のカードもらって行っていいですか?」
「もちろん」
はにかんだ笑顔で男の子はバス停に向かって行った。

あら、あんな子に会ったことがあるなぁ
と記憶を辿って行ったら、荘和可の顔が浮かんできた。
とても似ている。

何気なく入った店の店主と客。
それだけで終わることもあれば、それから深い繋がりになることもある。
店をやってる楽しみはそんなところにもあったりする。

庭のアガパンサスは、緑の炎を灯したロウソクのように並んでいる。
間も無く満開ね。



はい、パピコは今日も待ってます。











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