日曜日, 3月 07, 2010

私のまわり



先日いらしたお客様が
自分のまわりは全部自分の鏡ですね、といってた。
イラッとくる人がいればそれは自分の姿。
あぁ、いい感じだなぁと思えばそれも自分の姿。

その言葉を思い出しながら今日一日が始った。

まもなくオープンしようとする時間に一本の電話。
”今から、大人10人と子供二人で伺おうと思いますが、席は開いてますか?”
“はい、開いてます、お食事ですか?”
”はい”
”私はお店をひとりでやっているので、少しお時間いただくことになります。
それでもよろしいでしょうか?”
“少し相談してからもう一度かけなおします”

しばらくして電話がかかってきて、今から向かいますとのこと。
さて、今日はお天気も悪そうだしあんまりたっぷりご飯を炊いていない、
間に合うかなぁそのときは正直に言えばいいか。

この小さな店にド〜ンと10人と2人のお客様がやってきた。
注文はハンバーグプレートとカレープレート、洋風の朝ごはんに、ナンのピザ。
よかった、ごはんは間に合う。

ただひたすら黙々と作る。
いらしたお客様は店中をウロウロしながら待っている。
(焦らないぞ、穏やかに穏やかに、ここでテンパッテも仕様がない、
 順序を決めて迅速に作るのみ!と、自分に言い聞かせる。
 そう、心は、食堂カタツムリのリンゴちゃんのようであり
 接客と料理に対する気合いは、築地のお寿司屋さんの次郎さんの気分)

10人前の食事をなるべく同じ時間に楽しめるようにお出しする。
どうも察するところ会社の仲間のよう。こういうの何となくわかるんですよね。
久しぶりに会えてゆっくりできてるかな、なんて思いながら
食事が終わった頃に、サービスで小さく切ったケーキをお出しして
“お待たせしてスミマセンでした。”
というと、きっとこのまま食事が終わったら帰られるだろうと察していたのだが
“すみませんコーヒー10杯”(わ、うれしい!)

ちいさな女の子がゆっくりごはんを食べていたので
“ごはんた〜くさん食べたらケーキを食べてね”
と言うと、とても嬉しそうにもりもり食べている。
赤ちゃんのためにミルクを入れるのにお湯をくださいと言われたので
お湯を沸かし哺乳瓶の中にお湯を注ぎ、
おいしいのができたよ〜と赤ちゃんに向かって言いながら冷ましましょうか?
と尋ねたら、さめた頃にのませますから大丈夫です。
後、牡蠣のオイル漬け2コください。(わ、うれしい)

あ、私も、それ買っていく、ボクも
と、あっという間に売り切れた牡蠣のオイル漬け。

以前、お子さん連れのお客様がお弁当持参でお店に来られてから
ちょっと、お子様連れのお客様の恐怖症になっていた私。

こっちが穏やかに接すればむこうも穏やかに接してくれる。
まさに鏡のよう。

こっちが穏やかな気分で店の雰囲気づくりをすれば
やってきたお客様も穏やかな気分でくつろいでくださる。
もしもこれが私がひとりできりきり舞いになっていたら
きっと、気の毒がって食後のコーヒーも頼まずに早々と引き上げていっただろう。

ひとりでお店を切り盛りするのは、とってもらくちんだったりするけど
すべてのものが私の影響を受ける。
それはお客様はもちろん、作っている料理、まわりの雰囲気
清潔感、植物の育ち方、その他もろもろ…

自分のまわりってのは自分で作ってるんだなぁって思ったの。

これってお店に限らずすべての対人関係に当てはまるね。
自分がムッとしてればむこうもムッとするし
どんな人に対してもだね
小さな赤ちゃんに対しても
親に対しても
仲良しの友人や兄弟も
何か気に喰わない友人や兄弟も
いろんな場所でふと出会って気になった人に対しても
時々しか会わない友人に対しても
職場でちょっと気に入らない人も
全部全部自分の鏡

周りを見回すとおもしろい。
自分が見えてくるし
近くにいる人を見ていると
いろんなモノが見えてくるね。

そんなことを思った日曜の夜でした。

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