水曜日, 10月 27, 2021

革のソファーを貼り替えてもらった。


   店に置いている革のソファーをリペアしました。


 実はこんなにボロボロだったのです。

 あまりにみるも耐えられず、座るのも巾枯れるような始末。このままだととんでもない事になるなと。なので今まではこっそり座面の前と後ろをひっくり返して使ってました。なのでよくみると、裏側のファスナーがもろみえ...気付いてなかったでしょ?


 時々、お客様に

「どう思う?」

なんて尋ねると、

「買い換えた方が、早いばい!」

とか、

「この座面を裏っ返したまんまでよくない?」

 と、さほど親身にはなってくれない。ま、決めるのは私だわよね。

 実は何年か前に、一度トライしたことがあって、一つの座面を車に積んで、

「これ張り替えてもらえませんか?」

 とあるリペア屋さんに持ち込んだら、

「全部の座面張り替えないとダメですよ。」

 と、頭ごなしに叱られた風に対応された。(きっと、職人気質ってやつが許せなかったんだろう。)

なので今回は、ネットで対応が丁寧そうなところを吟味して依頼してみた。

依頼した革屋さんは、

「まずはそちらへ見にいきましょう。」

 と、次の日曜日の夕方くると言う。

 いらしたのは日曜日の夕方ではなく、昼下がりだった。店内に入ってきた男性はヒョロんと背が高く、素晴らしく磨き込まれた皮のバッグを肩から下げている。

「とても素敵なバッグですね。」

つい、入ってきた瞬間に私はそのバッグに目が釘付けになり、そう声を発してしまった。

「こんにちは、革研究所のN村です。ご飯をいただこうと思って、少し早めに来ました。」

あ、この方ならきっといい腕だ。この方にお願いしよう。バッグひとつ見て心は決まった。


 店のオープン当時、まだまだ売り上げもままならない頃、こちらからお願いして、今津にあった某文房具メーカーさんに毎朝お弁当の配達をしていた。

 そこの会社の経理をしていた女性が、ご主人の転勤で東京へ引っ越すこととなり、どう考えても向こうのマンションの玄関に入らない革のソファーがあるからもらってくれない?と言われていただいたもの。

 運送会社でバイトしていたことがあると言う男の子たちに運搬作業を、ご飯をご馳走するからとお願いした。

 近所からいただいたキャベツを一個お礼にと持っていって、このソファーをゲットした。その頃の私にはそれが精一杯のお礼だった。...若さって怖い...

 こんな経緯で、この美しいソファーは当店にやってきた。これがあると無いでは、ずいぶん趣が違う。本当にありがたい頂き物だった。

 やっぱり綺麗にしてよかった。座り心地が全然違う。丁寧な仕事をしていただきありがとうございました。これからも大切に使います。


 革屋さんが、肩からかけていたバッグ。記念のためこっそり写真を撮っておいた。こいついい仕事してる。






 




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