ここのところ、時々庭にやってきては草をむしったり、枇杷の実を食べたりしていたサル。悪さをしないのならば、そっとしとこうと思っていたのだが!
水曜日のお昼、オープン前にお客さんがやってきて、お店に入った後、看板オープンにするの忘れてた!と思い店を出たら目の前に猿がいる。それもフーフー威嚇してきている。
お食事が終わったお客様がこんな近くで写真が撮れましたよ。と言って撮ってくれた一枚。近すぎ。店の入り口の藤棚や塀に乗って店内の様子を見ながら、猛烈に威嚇してくる。お客様、帰りたくても帰れない。
「警察に連絡したら?」
のお客様の一言で、警察を呼ぶ。が、なんだか動揺してただ110番に連絡したら、なんだか遠いところに電話してしまったみたいでなかなかきてくれない。そして110番に電話をしているのが分かったかのように、サルは裏山にすごすごと帰って行った。これで、もうこなければいいけどな。
次のお客さんが来店。と同時にまたサルの来襲。店に入ってきた二人の女性もビビっている。もう一度今度は糸島署に電話。向かってますよ。との返事。
おまわりさんが来るまで、全く人をバカにしたふうで、ゴロンとなって右手で左の胸をトントン叩いたり、背中をポリポリかいていたり。う〜〜ん、茶の間でくつろぐオッサンの姿、、、
やってきたお巡りさん。まっすぐ入ってくると猿がすぐに逃げて何もなく終わりそうなので、縁側から猿がどこにいるかを知らせる。
さてそこからお巡りさん二人とサルの追いかけっこ。お巡りさんは棍棒持って、網持って、木をバンバン叩きながら猿を脅す。
脅された猿は遠くへ逃げることなく、ギャーギャー言いながら木に登ったり屋根に登ったり。一時間ほどそんなのが続く。
しばらくすると、市の駆除係の方も応援に来てくれる。が何もしない。そのうち猿は疲れて何処かに行ってしまった。市の駆除係の人が何もしないのはどうしてだろう?と思っていると、
「猿はですね、捕まえたり、打ったりすると七代祟られるって言いますからね。どうしようもないんですよ。」
その一言で、お巡りさんたちの顔が怯む。
こわっ、七代、、、ここは私が何か言わないと終わらない。
「今日はありがとうございました。今日だいぶ脅したのでこれで懲りてくれることを祈ります。」
ここで皆さん解散。
かなり驚愕した翌日の木曜日。先日の「おとななテレビ」の放送が功を奏してか、オープンと同時に入ってくる入ってくるお客様。「ど〜ぞ〜」と言いに行こうと玄関を開けたところで、目の前にサル!
「キー!キー!」
と唸り出す。すぐさま店の中に入って、駐車場にいるお客様に縁側の窓から、
「猿がいるから一旦車の中に入ってください!爆竹で脅します!」
震える手で爆竹に火をつけて(あ〜、なんか怖い!)窓から外に投げる。バン!バババン!と爆竹の轟音と共に猿があっという間に山へ逃げていった。しかし心臓はバクバク。
たった一発の爆竹鳴らしただけで、腰が抜けるような脱力感。あ〜、75年前の日本や、今も戦時下の人たちは、こんな思いを毎日しているのかと思うと、なんだかいたたまれない気持ちになった。
とりあえず、これでこの日はサルを追い払えた。夕方ちらっと見かけたけど。
そしてまた翌日の金曜日。いろんなところから、サルの撃退方のメールがやってきた。要は近所で協力して山へ追い返すようにする。今までは、大きな音でパピコが猛烈にびびるのでちょっと躊躇していたんだけど、こうなったら、来たらすぐに爆竹を打つぞ!と心に決める。
私が心を決めたからか、サルの興味がどこか他に移ったのか、昨日からパタリとこなくなった。
お願いだ。山で楽しく過ごしておくれ。
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