日曜日, 11月 05, 2023

本とレモン


  唐津くんちの宵曳山を堪能した翌朝、

近所の北崎でやってるacneさんのオープンスタジオへ。


着くとすぐに、ビッグピンクさんのチビちゃんに手をひかれ、

キーホルダーのワークショップに参加。かわいいのができた。



スタジオ内を眺めていると、「Jhon Lemonです」と、声をかけてくれた彼女は、

前職場の施設から何度もお弁当を注文してくれたあの彼女だった。

なんでもレモンを栽培してレモネードを作っているんだとか。

こんなのが「糸島らしさ」だよね。

次はGrain Marketで会おうね!って言って別れた。



そして、本命のacneさん。かわいい小物をチョイスしてレジにもっていくと、

陶芸作家のサッチーが、

「わたし夏に珍しく夫婦喧嘩して、一人で車走らせてTSUTAYAに駆け込んだら、

そこにマコさんの本があって、パラパラって開いたらわたしの作品が・・・」

と、そこまで一気に彼女が話したら、二人で一気に涙ぐんでしまった。

繋がってたね。

ここのTSUTAYAでしか、平積みなんかされてない私の拙書。

この日に、サッチーの手にまで届いてよかった。



私の見えないところで、誰かの役に立てていたらこんな嬉しいことはない。

店に戻って営業開始。

久しぶりに中学校の時に毎日一緒に下校していた仲良しのUさんが、

高校の時の友人Oさんを伴ってやってきた。

同級生って、いつ会っても同じ学校じゃなくっても、

どうして会うとすぐに話が弾むんだろう。

同級生の魔法やね。

聞けばOさんもレモンを育てているんだとか。なんか、繋がっているわ。

二人が食事する中に私も混ざってお話しして、

お年頃だから、体調の話とか病気の話とか。

そしてお気に入りの本の作家の話へと転じて行き、

バナナはよくわからんとか、ハルキは九州女にはウケないとか、

かおりはなんであんなに湿っぽいんだろう、とか勝手なことを言い合い、

やっぱり向田邦子はすごいよね、というところに話は着陸した。

あれだけ晒し出した作家はなかなかいないのかも。だからかっこいい。

一日、本とレモンで繋がった一日だった。


パピコは今日も元気です。



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